議案第10号
栗東市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について(国民健康保険税の値上げ)
本案は、国民健康保険税を、医療分・支援均分・介護分を合わせて14.97%値上げするもので、実施されれば近隣4市との比較で一番高い額となります。近年の滞納率は、H17年度12.3%、H18年度14.0%、H19年度13.5%と推移しており、滞納整理に力を入れていると言われながら、一向に改善されていません。資格証明書の交付数も相変わらず県下で最も多く、一向に減らないどころか、H20年度4月時点では418と過去最高の数が報告されています。
国は、資格証明書で病気になった場合は緊急措置として短期保険証を交付すべしとしています。この様なケースは、本市において何件あるのか、その申請数と交付数を尋ねたところ、短期証の交付理由がつかめておらず、わからないとのことでした。
滞納整理において、滞納の理由も十分に把握できておらず、いくらかの税が納められれば短期証を交付するだけの機械的な対応になっているように思われます。これでは、滞納が繰り返されるだけで、根本的な解決にはつながりません。
滞納世帯に占める約7割が、所得200万円以下の低所得世帯です。税を払えない生活困難な理由を把握し、改善に結び付けてこそ、滞納整理と言えるのです。
このように課題解決に対する取り組みが不十分な状況で値上げが実施されれば、ますます滞納世帯が増えると予想されます。相談体制の充実を求め、本案には反対と致します。
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